俺が御園医院に到着すると、病院の出入り口は完全に封鎖され、中では白衣姿の男たちが行ったり来たりしていた。
物々しい雰囲気だ。
ガラス戸をこじ開けようとするも、中から電子ロックされてるのだろう、開くことはできない。
響輔と連絡が取れない今、ハッキングして解除してもらうのは無理そうだ。
「くそっ!」
何とか侵入できないものか。
考えた末、俺はもう一度通気口の出入り口を使用することに決めた。
赤外線のレーザーが作動するまでおおよそ三分。
三分あればどこかに侵入できる。
しかも朔羅が響輔の持っていたタブレットを持ち去ったかもしれない。
だとしたら向こうは俺の動きを追っている可能性がある。そうしたら途中であいつを捕まえることができる。
タイムリミットまで三分。
「よっしゃ!」
俺はさっき出た西棟通気口の出入り口まで走った。
……が
当然さっきのワンコがいるわけで…
ワンワンっ!!
今はブリーダーのタイガもいないし、当然ながらよく訓練されてるドーベルマンたちが今にも噛みつきそうに俺に牙を剥く。
「よっ!また会ったな!♪」
気軽に手なんて挙げてみたけど、やっぱり大人しくなるわけでもなく
ワンっ!
ドーベルマンの一匹が大きく吠えて、俺に飛びかかってきた。



