またも少しの間沈黙があった。 長いようで短い――― 刹那なようで永遠とも感じ取れた。 朔羅――― ほんまにどないしたん 響輔 頼むから 無事で居ってくれ 心の中で必死に祈りながら、次の瞬間、 『ちっ。しぶといヤツだぜ。まだ動けるとはな』 低い朔羅の声が聞こえてきて 「朔羅!やめろっ!! 響輔に何もするんじゃねぇ!!」 俺が怒鳴り返しても無情にもまた通話は切られた。 「くそっ!」 俺は膝を打って、大きく舌打ちするとタクシードライバーが怪訝そうに俺を振り返った。