。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。





朔羅が眠ったままだと反撃力は半減するが、起きてるとなると倍増だ。


だがどちらにせよ御園に向かうつもりではいた。


俺が向かえば三倍だ。


「響輔、俺も今そっちに行く。いいか、下手な動き取るんじゃねぇぞ」


言い聞かせたが、そのときだった。


ガタガタっ!


電話越しに派手な物音が聞こえ



「おいっ!!響輔っ!」


俺が再び身構えると


「響輔さんがどうしたの!」


と、今度は川上が勢い込んできた。


「分からん。音だけしか聞こえない」


俺は川上に黙っているよう手で制してケータイに耳を澄ませたが、物を倒す派手な音しか聞こえない。


やがて




ガシャン!



一段と派手な音が聞こえ


『戒さん!非常事態です!!』


響輔の怒鳴り声が遠くで響いてきた。どうやら通話中になっているケータイを落としたみてぇだ。




『よそ見してるとはいい度胸だな』


朔羅の声も聞こえる。


朔羅――――……?



だが―――どことなく……様子がおかしい。


侵入者相手に闘っているのかと思ったが、違うっぽいし。


妙に落ち着き払っていると言うか……冷静過ぎるほどの声音で―――



そのすぐ後に


『お嬢っ!どうされたんですか!俺です


響輔です』


響輔の怒鳴り声も聞こえ―――






響輔を攻撃してるのは




朔羅―――……?





ようやく状況がつかめた。