だけどその考えをすぐに改めた。
バカな。
白へびが淫行コーチと何の繋がりがあるって言うんだ。
かたや殺し屋―――か、どうかはまだ謎だが…かたや高校のテニス部コーチだぜ?
どんな繋がりがあるって言うんだ。
「とにかく川上、俺お前を送っていくから、その記事はお前んちで保管しておいてくれね?」
「えー…危険なものじゃないの?」
「龍崎組にあるよか安全だ」
俺が説得していると
~♪
すっかり聞きなれた極妻の着メロが鳴った。
着信:響輔
になっていて、
「もしもし?」
俺が通話に出ると
『――――……戒さん。響輔です。一階南出入り口二時の方向に侵入者ありです』
侵入者だと?
やっぱり来たか―――
スネークか白へび。
どちらにせよ、あの病院は危険だ。
響輔一人任せておくのは不安だ。
「川上、悪い。早くその記事を持ってお前は今すぐ帰れ」
俺はタクシーを探しながら帰るよう指示。
「え…?龍崎くんは?」
川上が俺を見て不安そうに聞いてくる。何が起こってるのかは知らないにせよ、何となく危険を察知したんだろう。
「俺は御園に戻る。タクシー代俺が出すから早く帰れ」
まだ田崎と言う男がうろうろしている可能性もあるし、タクシーで帰すのが一番安全だろう。
俺は財布を取り出したが、
そのときだった。
『戒さん……ちょっと待ってください。お嬢がお目覚めになりました』
ちょうど響輔からも声が届き、
朔羅の目覚めに少しだけほっとしてケータイを掴む手の力が緩んだ。



