「同じ学校のバスケ部のエースだよ!知らないの!?」
「知らないから追ってきたんだ」
俺が肩をすくめると
でもバスケ部のエースねぇ…なるほど、だからあの足の速さ。
ポジションはPG(ポイントガード)ってところか。
「田崎先輩は女の子にすごい人気があるんだよ。
ファンクラブがあるとかないとか…」
なるほど、だから二年生の川上が知ってたってわけね。
「……っつ…」
田崎は打った額を押さえてよろよろと地面に座りながら俺たちを見上げた。
「おいあんた。
何で俺らを尾け狙ってたんだ。目的は川上か?
川上のストーカーか?」
俺が川上の方を顎でしゃくると、川上はびっくりしたように目を開き「あたしの?」と自分を指さし。
「…違う」
田崎は俺の方を指さし、
「目的はお前だ…」と弱々しく呟いた。
「「え!?」」
これには俺も川上もびっくり。
「龍崎くんのストーカー??」
「そういうことなら悪いが、俺はソッチの趣味はないんで」
俺は軽く手を挙げ
「解決だな」
勝手に自己完結していると
「違う!」
田崎はまたも怒鳴り声を挙げ、ゆらりと立ち上がった。



