。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。





近くのファーストフードのハンバーガー店で食事をしながら


川上はさっきからもたもたとハンバーガーを口にしている。


「川上食うの遅いな。ま、女子ってそんな感じか」


俺なんてもう二個目のバーガーを食い終わって残すところポテトフライがちょっとだ。


「龍崎くんが早過ぎるんだよ。


それに………」


言いかけて川上はちょっと俯いた。


「ん?」


俺、また何かマズいこと言っちまったかな。こめかみを指で掻いていると





「お、男の子の前で!大きな口開けて食べるのが嫌なの」





川上の答えに俺は目をきょとん。


「……え…そんなこと…?そんな小さいこと??誰も気にしてねぇって」


「当たり前じゃない!女子にとっては小さいことなんかじゃないの!」


「だって俺、響輔じゃないし。あいつを目の前にしてたら分かるけど」


「それとは話が別。だって二人きりなんてはじめてだし。こう見えても緊張してるの」


川上は顔をちょっと赤くして目を吊り上げた。


「へぇ、そんなもん?」


わっかんねぇな。


朔羅なんて俺の前でも平気で大きな口開けてハンバーガーにかぶりついてるぞ?


あれ??でも……


龍崎 琢磨の前じゃ妙にしおらしいって言うか……


「マジかよ!」


突然勢い込んだ俺に川上はビクッ!


「な、何よ」


かくかくしかじか俺が心の中に浮かんだ疑念を話すと


「慣れてないだけじゃない?慣れればどうってことないよ。


千里にだって今ではふつーにできるけど、最初の頃は緊張したし。


それにあの叔父さまを前にしたら誰だって緊張するよ」


「そっか……そうゆうもん……」



む゛ーーー


どこか納得がいかないのは、龍崎 琢磨とは俺と違って歴史が深いのに…今さら緊張??とか…


腕を組んで考え込んでると


くすくす


川上が向かい側で小さく笑った。


「龍崎くんも小さいこと気にしてるじゃん」


まぁそれもそうだな。川上のこと言えね。