。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。





キョウスケはあたしの答えに黙り込み、


キリさんとドクターは顔を見合わせていた。


「お忙しい方ですからね」


キリさんが慰めるように言ってくれたけど、何の慰めにもならないよ。


戒に抱いた種類とは違ったものの悲しみが押し寄せてきて、その悲しみの重圧に押しつぶされそうだった。


母さんも親父も死んじゃって、雪斗からあたしを守ってくれた、たった一人の人―――


ずっと一緒だと思ってたのに、


会いたいときに





貴方はいない。






ううん、あたしがそう導いたんだ。


あたしが叔父貴を突き放した―――


あたしが悪いのに―――行き場のない悲しみをどうすればいいのか分からなかった。


「とりあえず着替えなさってください。汗もかいてらっしゃるだろうし。


シャワーは浴びてもいいんですよね?先生」


キリさんがあたしの不安や悲しみを読み取ってか、何でもないようにバッグからタオルやら着替えを取り出す。


「ええ、もちろん。ただの日射病ですし、そこまで制限はありませんよ」


ドクターも珍しくこの微妙な空気を読み取ってか、いつも以上にまともな言葉。その言葉にあたしはシャワーを浴びることを決めた。


熱いシャワーでも浴びればちょっとはこのじめじめした気分がさっぱりするよ。


なんて、安易な考えかな?


でもそれしか思い浮かばない。