あたしはここぞとばかり慌ててキョウスケから離れ、一方のキョウスケは動じたふうには見えずマイペースにあたしから体を離す。
「お二人はいつから外で覗き見を?
それに一緒になって覗き見をするほど仲が良かったんですか?」
とさえ、言ってて
え゛!!?
覗かれてた!!
カー!!!
あたしが顔を赤くしていると
「彼女とは偶然部屋の前で会ったばかりですよ。
それに覗いていたわけじゃありません。ただお客さんが来てるのなら遠慮しないとね。
ねぇキリさん」
ドクターがキリさんに笑いかけ
「ね~♪私はもっと見てたかったけど」とキリさんは女子高生みたいなノリで答える。
「でも先生が『病室で不純異性交遊はいけない』なんて言い出すんですよ~?」
キリさんはつまらなさそうに唇を尖らせ
ふ、不純異性交遊……!!!
カカカ!
またもあたしの顔から火が出そうになったが
「大丈夫、戒さんには黙ってますわ♪いい女がたった一人の男に縛られるのはもったいないですもの」
キリさんがこそっと耳打ちしてきて
サー…
今度は顔から血の気が失せた。
「ち、違うんです!これは浮気とかじゃなくて」
慌てて説明すると
「分かってますわよ。私の冗談真に受けちゃって。まだまだ可愛いお嬢ちゃんですわね」
キリさんはにっこり笑ってあたしの鼻の先を指で指す。
ま、まぁキリさんには一生かなわない気がするけどな。
二人に変な場面を見られてあたしは恥ずかしくて穴があったら入りたい!!



