。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。




ドクターだけならまだしもタイガまでそのことを知っていたとは…


「私の医師歴の中で今まで誤診は一度もない。


龍崎組のお嬢だからね、何かあったら大変だと思ってかなり精密な検査もした」


バサッ


ドクターはぞんざいな仕草で数枚の紙をソファに投げ


その何かの紙をタイガが拾った。


タイガは少しの間それを真剣に見つめていたが




「君には心当たりがあるのか?彼女が日射病じゃない、と疑う理由が。


―――彼女に何かをしたのか?




君が抱えている兵士のように―――」




兵士――――……?


ドクターに聞かれて、タイガは無表情の数枚の紙をドクターにの胸に突き返す。


「何のことか私にはさっぱりだ」


タイガが冷たく言って、さらに紙を押し付けるとその力でドクターの体が椅子ごと僅かに後退した。


ギシッ…


回転椅子が軋んだ音を立て、それがやけに大きく聞こえた。


タイガがドクターに顔を寄せる。




「いいか?我々は今疑われている―――


畑中組の倉庫の遺体の件で、青龍会はピリピリしてるし、ネズミもうろうろしている。


そのうち、龍崎 琢磨が黙っちゃいないだろう。



君だってこの状況を知ってるだろう?


そんな中で私が下手に動くとでも?


お互いさまだと思っていた。だから我々の仲もこう着状態が続いていたが―――



これは警告だ。




下手な動きをすると破滅する。





龍に―――




食われるぞ。






身の振り方には、気を付けたまえ」