首を絞められたタイガは抵抗する間も与えられず、戒によって壁に叩き付けられる。



ダンッ!!


鈍い音がした。


「げほっ!ごほっ!」


タイガが激しく咳き込み


「ど…どーしたの…ヒツジちゃん。いきなり。それにそんな怖い顔しちゃって…。ご機嫌ナナメ??」


と戒を見下ろし、降参と言った感じで両手をそろりと上げる。


「失せろ変態。朔羅に近づくんじゃねぇ」


「戒さん」


キョウスケがたしなめるように言うと戒はまたも


「ちっ」


小さく舌打ちして、けれどタイガの胸倉を掴み上げ









「てめぇを今すぐぶっ殺してやりてぇよ」








吐き捨てるように低く言うとタイガから乱暴に手を離し、


背を向けた。