戒はベッドに両手をつき、子供のように脚を投げ出す。
それ以来沈黙だった。
戒はちょっと俯いたまま、所在なく辺りをきょろきょろと視線をさまよわせていて、
あたしも何となく気まずくて、戒の視線を追いかけきょろきょろ。
時計もない部屋で、時を刻む秒針の音すら聞こえない静かな空間。
二人の息遣いに交じって時々…
「うるっせぇ!!早く治療しろってんだ!!
ぶっ殺されてぇんか!」
と廊下の方で怒鳴り声が聞こえてくる。
「「………」」
リアリティが無さそうで、超!現実的だな。
ここは御園医院か。
てことは…あたしを診てくれたのは変態ドクター??
コンコン…
控えめなノックの音が聞こえてきて、顔を出したのはやっぱり変態ドクターだった。
トレードマークの白衣姿にメガネはいつもと変わらず、
「やぁお嬢さん、具合はいかがですか?」
口調もいつもと一緒。にこにこ笑って入ってきた。



