。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。






女子の萌えシチュエーション?


一体何の統計なんだ!しかも何故統計を取る必要がある!!


突っ込みたいことは満載だったが、俺はただ唖然として言葉も返せず。口をぱくぱく。


「どうやら〝壁ドン”は両手じゃなく片手の方が萌えポイントが高いらしいんです」


タイガはにこにこ笑ってさらに顔を近づけてくる。


バシッ!


俺は持っていたファイルをタイガの顔面にぶつけて


「何だって言うんだ、お前は。新手の嫌がらせか。


だったら効果抜群だな。


早く仕事に戻れ」


冷たく言って背を向けた。まだ探す資料がある。


相手にしないのが一番だ。


そのうち飽きて戻るだろう。


……と考えた俺が甘かった。


「ぅわぁ、そのナメクジを見るような目つき」


タイガは俺の背後でまだ手を着いたまま離れようとはしない。


「ナメクジの方がまだましだ。


あ、そうそう。俺は小学生の頃捕まえたナメクジに塩ではなく、タバスコをぶっかけてやったことがある。


頭ブチ抜かれたくなきゃさっさと失せろ。



目障りだ」


だが俺の牽制にも怯まずタイガは


「ナメクジにタバスコ!?拷問!!ナメクジが可哀想…」と声のトーンを落としただけだった。


お前はナメクジ以下だけどな。


「いい加減退けよ。俺はお前のバカ話に付き合ってる暇はない」


俺は警告したぞ?今度こそ頭ブチ抜かれたいのか。


そう言う意味でハジキを取り出そうとすると






「あ、そうそう。組長、


来週の日曜日、休んでもいいですかぁ??」







タイガが言い出して、


………




俺はタイガがトキドキ、いやほぼ毎回分からない。