同級――――


初耳だ。


朔羅は響輔だけに相談したのか。


もっと早う教えてくれたなら分かったかもしれへんのに。


「考えたないけど、龍崎 琢磨とタチバナが組んでたとしたら?


そうやったらタチバナと共同経営者言うアヤメさんもグルや」


俺の大胆な仮説の説明に、響輔がまばたきをして呆然と俺を見てきた。


今度は俺の推理を否定する材料が見当たらないらしい。


「考えてみぃ。今までやってあいつら大人は平気で俺たちに嘘や隠し事をしてきた。


イチの存在がいい例や」


俺が人差し指を立てると響輔も頷いた。


一つ一つが……繋がっていく。


否定しようもないほど鮮明に。


「なるほど……一ノ瀬くんがタチバナに覚えがある言うたのも…それで納得です。


せやけどありえへん」


響輔は「ありえへん」と何度も口の中で呟き前髪をぐしゃりと掻き揚げた。


俺かて『ありえへん』や。


「じゃぁ会長はタチバナと手を組んでると?」


「そうゆうこっちゃ。何の目的があって手を組んでるか分からんへんけどな


三人の中に何らかの利害関係があるんや」


「にわか同盟ですね。


利害関係言うよりもこの場合







“目的”ですね。






スネーク討伐と言う」