突然の俺の行動に目の前で響輔が訝しそうに眉間に皺を寄せている。
「どうしたんですか、突然」
「これ……見てみろよ」
俺は慌てて三人のファーストネームをそれぞれなぞって響輔に見せると、響輔は数秒間考えるように名前を見つめて首を捻っていたが
「タイガと伊予原 椿紀には共通点がない。けど二人とカズノリの方は?」
俺が助言を添えると響輔が意味を理解したのか、ゆっくりと顔を上げた。
「戒さん―――……これって―――」
その顔は驚愕に満ちていて、目を目一杯開いている。
「まさか……こんなことってあるんですか…」
響輔は額に手を当て困惑したようにノートを見下ろす。
伊予原 椿紀からのメール。高校野球の動画。
さらにタイガの車に積まれたバット。
俺たちの考えが正しいのなら、それらが全て繋がる。
「可能性がゼロってことはない。伊予原 椿紀の本籍地はどこになってんだ?」
「戸籍が全てじゃないですよ」
響輔はまだ戸惑っているのか前髪をぐしゃりと掻き揚げ
「でも
俺たちはとんでもない爆弾を発見してしまったようですね」
「ああ。これが間違いなくヤツの……大狼 恵一のアキレス腱だ」



