~♪かーごめ


かごめー…




また



あの唄が聞こえる。





   籠の中の鳥は



   いついつ出やる





「……ら?朔羅……?」


千里があたしを呼んでる。


違う。千里じゃない。


あたしを求めている人は





   夜明けの晩に





―――黄龍、我が元に






   鶴と亀が滑ったー




あたしを呼ぶのは




   後ろの正面











だ  ぁ  れ











「朔羅――――!!!」




千里の叫び声が聞こえる。


でもその声は




だんだん遠く……やがて視界が白いもやを渦巻いていった。