「何やってんだよ!昼間っから!
勤務中だろ!?」
見かねた千里がおっちゃんからビールの缶を奪い、
おっちゃんは乱れた前髪をぐいと掻き揚げて吐き捨てるように言い放った。
「勤務中じゃねぇよ。
一週間ほどの強制休暇だ」
え……強制休暇……
あたしたちはまたも顔を見合わせ目をぱちぱち。
てっきり離婚が原因で荒れてるのかと思いきや。
おっちゃんは千里からビールの缶を奪い戻すと、元々怖い顔つきだってのにさらに迫力のある皺を眉間に寄せてまたもぐいとビールを飲んだ。
「あの倉庫の焼死体。ぜってぇ畑中組が絡んでやがるのによぉ。
上の連中は捜査を沈黙しろ、と言ってきてる。
どうなってやがんだ!」
ガンっ!!
おっちゃんは缶を乱暴にテーブルに叩きつけ、その音であたしたちは
ビクっ
肩を震わせた。
千里はその突如大きな音にびっくりしたに違いないが、あたしは―――
違った意味で思わず目を開いた。
畑中組―――…
…焼死体。



