「ど、どーしよ、千里!!」
あたしは一番ショックを受けてるはずの千里の両肩を掴んでゆさゆさ。
でも千里はダメージを受けたのも数分で、立ち直りも早く冷静に
「とりあえず俺一旦家戻るわ。親父の着替えとか用意する」
と立ち上がった。
「千里、大丈夫か?」
心配そうに千里を覗き込むと
「大丈夫……じゃねぇな。さすがに。
でも…おかんは昔っから冗談言って俺たち家族をおちょくって楽しんでるところがあったから、今回もそうかも…」
それもどうかと思うが。
でもあの明るいおばちゃんならそれもありか。
「きっと今回も新手のジョークだよ」
「そうだよな!不倫って普通こそこそするしな。(したことないから分かんないケド)
こんな風に堂々と宣言してくからきっと冗談に決まってるよ」
あたしは千里を元気付けるために思いつく限りの言葉を掛けた。
「……まぁ、明るい顔してキッツい本気なことを言うときもあるけどな…」
………
おばちゃん!!
早まらないでっ!!!!
タイガは確かに顔だけはいいかもしれないけど、背も高いし、足も長いし、稼ぎもいいかもしれないけど
(考えたらあいつかなりいい物件だったんだな…)
だけど
相手は変態で、変態で、変態な男なんだよ!!
おっちゃんのところに戻ってきてーーーーーー!!
あたしは心の中で叫んだ。



