「あ、まぁ!お前が考え込むことじゃねぇよ!
お前は何も悪くないし!
それに『いつも通りにしろ』って言ったの俺だし。
それよりほらっ!色々あったって何があったんだよ」
慌ててそう聞かれて、あたしは「あ!そうそうっ」てな具合で
出版社に写真を撮られたことを話し聞かせた。
――――
…
「はぁ!?お前バカか!」
開口一番に千里は目を剥いた。
「ム!千里にバカ呼ばわりされたくないよ!」
あたしも思わず反抗。
「そんなのぜってぇ怪しい事務所に決まってる!そのまま真面目に話聞いてたら事務所に連れていかれて、今頃怪しいビデオの被写体だ」
はぁ!?
「そんなんじゃないって。だって『フレガ』だって出してるところだぜ?」
「証拠は?」
そう聞かれてあたしは目をぱちぱち。
証拠??
確かに……ないや。
「はー…もう大丈夫かよ。そんな怪しいとこに電話番号教えちまって」
千里は自分のことかのように難しい顔つきで頭を抱え腰を折る。
千里にまともなこと言われて、ちょっとム。
だってあたしと同じだけおバカなくせに。
「で、電話番号だけじゃん!名刺だってもらったし!知らない番号だったら取らなきゃいいだけだろ!」
「その名刺ある?今調べてみようぜ」
千里はケータイを取り出し、インターネットの検索を開始させている。
この千里に心配される日が来るたぁ。
それでも、千里に言われて急に不安になったあたしも思わず真剣に覗き込んだ。



