ほんと……戒の言う通り、完璧。
完璧にチグハグファッションを変えちまった。
「お前って前から思ってたけどセンスいいよな」
あたしは鏡を覗き込んでひたすら感心。
「お前はホントに良い着せ替え人形だよな~☆」
着せ替え人形でも何でも今はいいや。
「ふぅ~このあと千里と図書館だからどうしようかと思ってたけど…」
思わず言ってしまうと
「はぁ!?一ノ瀬と図書館デートだぁ!!」
さっきまでご機嫌だったのに、急に怒りモード。
「しゅ、宿題まだ終わってないし」
言い訳?みたいなことをごにょごにょ言うと
ドン!
戒はロッカーに手をついてあたしを腕の中に閉じ込め、真剣な顔であたしを覗き込んでくる。
戒の高い背が…影があたしをすっぽりと包む。
怖ぇえよ。何でお前はいちいち動きが派手なんだよ。
と、あたしがちらりと目を上げると
「分かんねぇのか?一ノ瀬のは口実だ。
宿題を餌にお前とデートしたいんだよ。
宿題ぐらい俺が見てやる。
一ノ瀬なんかとやるより、遥かに早く終わるぜ?」
「こ、口実なんかじゃないよ!だって千里はあたしに嘘なんて付かないもん。
お前と千里を一緒にすな」
思わず言い返すと
「バカか、お前。俺はいつも言ってるだろ?
男はみんな狼だって」
いつになく真剣に言われてあたしは思わずごくり、と喉を鳴らした。



