「お嬢!大事な話なんです!」
それを追いかけてくるタク。
マジかよ!!
あたしは良く確認もせず沓脱ぎの石段に置いてあったブーツに脚を入れ、
「お嬢っ!」
尚も追いかけてくるタクを振り返った。
「お嬢?お出かけですかぃ。てか朝からタクと追いかけっこ??」
偶然庭の植木に水遣りから帰ってきたサスケがへいわそーな間抜け面であたしたちを見て目をぱちぱち。
「これが楽しい追いかけっこに見えるかよ!これこそ『リアル鬼ごっこ』だ!!
そだ、サスケ!!ちょーど良かった。お前盾になれ!!」
あたしは何が何だか理解できていないサスケの背中に隠れると、そこから猛ダッシュ!!
サスケはあたしの言いつけを守ってくれたみたいで、その後タクが追いかけてくることはなかった。
――――
―……
「んで?それでそのチグハグな格好??」
あたしは人員調整のため、今日はたったの三時間。エリナもお休みだし。
戒は希望したのかみっちり八時間入っていて、あたしが帰るとき戒の休憩時間が偶然重なったた。
「あいつ変だった」
あたしは今朝のタクの表情を説明するつもりで同じような表情を作って戒を覗き込むと
「お前の今日の格好の方がよっぽど変だ?大体タクさんが変なのは今に始まったことじゃないだろ?」
と、あたしにもタクにも失礼な答えが返ってきた。



