言ったすぐあとに後悔した。
「や……!今のはっ!!ごめん!
言い過ぎた。あたしちょっと感情的になってるみたいで。
お前何も悪くないのに」
慌てて手を振ると
「ヤキモチですか?」
とキョウスケが真顔で聞いてきた。
へっ!?
冗談……?か本気の区別がつかん。
「えっと……」
言い淀んでいると
「冗談やありまへん。
ほんまにヤキモチやったらちょっと嬉しいなぁ思うて……
こんなこと思うのはリコさんにも一結にも失礼やけど」
キョウスケはほんの少し目を伏せて
でも数秒後にふいと顔ごとあたしから逸らし、昇りかけていた階段を今度こそ上がりきって今度は振り返りもせず
「すんまへん。
冗談です。気にせんといてください」
一言呟いて自室に入っていった。
冗談―――なんかじゃない。
あたしが
無神経だった。
キョウスケは逃げ場を見つけただけ。
あたしが叔父貴にフられたと知って、寂しくてそのとき戒が居てくれて救われたときのように。
その立場がきっとイチだったんだ。



