。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。





ドタっ!バタっ!!!



派手な音を立ててあたしたちは揃って畳の床に転がった。


「いてて…」


慌てて顔を上げると


「いってぇ~…」


目の前でタクも同じように顔をしかめている。


頭でも打ったのだろうか。けれどあたしは言うほど痛くないし、どこか打った気がしない。


慌てて状況を確認してみると、タクはあたしを抱きかかえたまま自分が下敷きになって


あたしを庇ってくれていた。


タクの手があたしの背中に回っていて、怪我をしないよう強く抱きしめられている。


「お嬢…大丈夫スか?お怪我は?」


「あ…いや!大丈夫!!」


慌てて起き上がると、タクの手はあっさり離れていった。


タクの手は―――




雪斗の手と違う。


あたしを女としてじゃなく、大事な何かを守る手だった。


マサや叔父貴や響輔―――




戒みたいに。




優しくて、あったかくて……