。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。





あたし


響輔のその言葉を聞けたら、それだけで十分だよ。


思い残すことなんて何もない。


この瞬間命が途切れても―――


「あんたは受け止めてくれる言うた」


「…うん」


「でもあんたに受け止められるほど、俺は落ちぶれてへん」


何よ、弱ってるくせに憎まれ口叩いちゃって。


強がってるのは響輔の方でしょ。


そう思ったけれど口にはしなかった。


あたしの前では




あたしの前だけでは疲れたところ見せてよ。



誰も知ることのない響輔。


あんたのすべてを受け止めるから。




「でも


今日はほんまにおおきに」





うん




あたしもありがとう。



響輔の頭をぎゅっと引き寄せて、すぐ近くまで迫った涙を必死にこらえる。


泣くなんて、恥ずかしいことしたくない。


きっと響輔は困るから。



だけど次の瞬間、目頭まで迫っていた急速なスピードで涙が引っ込んだ。







響輔の背後―――十数メートル離れた場所でシルバーに近い金髪に黒いサングラス



黒いコートに手を突っ込んだ







玄蛇が









ロータリーの噴水前に突っ立っていたからだ。