。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。






あたしは今まで通りじゃイヤなの。


響輔と今まで以上の関係になりたいの。


でも



果たしてそれは響輔と寝れば得られるものだろうか。


得る―――どころか、今まで築き上げてきたものでさえあっけなく崩れるに違いない。



この一線。


それは決して目に見えるものじゃないのに、あたしと響輔の仲には確実に壁がある。




超えては行けない壁。





越えたいと願っていても、その一方で越えてしまったらそれだけの関係になることを


どこかで恐れていたのか。


「随分魅力的な提案やけど、あんたに一つも得があらへん。


それどころか下手うったらあんたの命が危ないわ。


そんなことになったら…」


「目覚めが悪い?」


あたしは響輔の言葉にかぶせて響輔を見上げた。


響輔は一瞬だけ悲しそうに笑い


だけどすぐに表情を引き締めた。






「悲しい」







響輔―――