。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。






不意打ちに名前を呼ばれてドキリ…心臓が鳴る。


「やっぱ今日にしよ。


俺行きたいとこあんねん。付き合うて?」


ぐいっ


やや強引とも言える仕草で響輔に腕を引かれ


「あ、うん!すみません、失礼します」


あたしはアイドルに謝る“演技”をしながら響輔の後を追った。


なんだろうこれ。


嬉しいのもあるけど、気持ちいいほどの優越感。


どブスアイドルは悔しそうに歯ぎしりをしてスカートの端をぎゅっと握っていた。


「あ!またキミ!?


youをどこへ連れて行く気!?」


響輔を見つけたマネージャーが目を釣り上げて走ってくる。


しまった。見つかった。


「すみません、一結をお借りします」


響輔はあたしの手を引いて走り出す。


あたしも慌てて走り出した。


響輔


響輔








響輔――――






いくら名前を呼んでも呼び足らない。


愛しくて



愛しくて






呼ばずにはいられない。


ママが鴇田に抱いた気持ち―――




今のあたしには分かる気がする。