ビキニって言やぁあれだよな。ぜってぇ胸の紋は隠れないわけで…


まぁある程度は覚悟してたけど、思った以上の露出に鏡を見て引き腰。


これじゃ下着と変わんねぇじゃん!


「やだー!もっとダイエットしてこれば良かったぁ!」


隣の試着室からリコの声が聞こえ、


「あたしも~!」と反対側からエリナの声が。


「ねぇ、『せーの!』でみんな試着室から出てこない?


それだったら恥ずかしくないし」


リコの提案に


「えぇ!恥ずかしいよっ」


とエリナが可愛らしく答えている。


あたしは―――はじめて見せるビキニ姿よりも何よりも……この代紋を見たら二人にどう反応されるのかどうかだけが気になり、返事も返せない。


「いい?」


リコの掛け声が掛かり、


え?もぉ!?まだ心の準備が出来てないんDeathケド!


「せーの♪」


てか早いって!


ええい!女は度胸だっ!!


シャッ


あたしたち三人はそろってカーテンを開け、


それぞれの水着姿をチェック。


「朔羅……」


リコが口元に手をやり、あたしはドキリとした。