あたしはタイガの戯言を無視。



バタン!!!



鴇田は開いていたファイルを乱暴に閉じ


「貴様、勤務中だろう。堂々と口説いてんじゃねぇ」


鴇田は額に青筋を浮かべてタイガを睨んだ。


そーだ、そーだ!!


と、いつもは鴇田なんて大嫌いなあたしだが、今回ばかりはそれに賛同。


だけど鴇田はタイガの手にあるプールチケットを奪い


「ふむ。これだったら不自然じゃないな。


タイガ、お前もたまには役に立つことがあるんだな。


ついでだ、お前も来い」


え?ええ?


何のことか分からずあたしは鴇田とタイガ…そして戒を目配せ。


「俺だって分かんねぇよ、鴇田の考えなんてな」


と言いたげな視線で返され、


「お前らももちろん参加だ、戒とキョウスケ。もちろんお嬢も」


鴇田はプールチケットの端にチュっとキスをする。


な、何を考えてるのか分からないけど、あの淫行コーチを黙らせることができるのなら何だってやってやる。