ドンっ!!



あたしはお行儀悪いという考えも頭から吹っ飛んで、腕を組みながら鴇田のデスクに足をついた。


鴇田組の組員たちはぎょっとしてたけど、


鴇田はちっとも動じず


「人使いが荒いですね。こっちは無償労働なのに。


労働法違反に値しますよ。訴えたら私が勝てます」


ふん、と鼻息を吐いて同じように腕を組む。


くっそぉ!!誰がこいつの内側に入ってるって言ったんだよ!!(A:キリさんです♪)


やっぱこいつは陰険蛇田だ。


「それと、いつも思うんですがそうやって脅しを掛けるお嬢が一番極道っぽいですよ。


武力行使に訴えるのではなく、たまには考えを改めたらどうですか?」



鴇田はあたしの膝を掴むとデスクから床へ置き、



「まぁ、くまさん柄を履いてるようじゃ色気で落とすのは到底無理ですけどね」


く、くまさん柄ぁ!!!?


あたしは短いスカートを慌てて押さえ


「鴇田っ!!てめぇ俺だって知らない朔羅のパンツの柄見てんじゃねぇよ!


セクハラで訴えてやるぜ!」


今度は戒がビシっと鴇田を指差し


「僕はくまさん柄も好きだよ~☆でもうさぎ柄はもっと好き♪」


「うっせぇタイガ!おめぇの好みは聞いてねぇっつんだよ!」


またも戒が振り返り


何だかぐちゃぐちゃ。


パンツの柄でここまで喧嘩になるって…くだらなさ過ぎる。一応ここヤクザの事務所だよね??