「ごめん!二人とも!」
部屋に入ってしっかり鍵を閉めると、あたしは手を合わせて二人に謝った。
「大丈夫♪少しずつだけど慣れてきたし。嫌われてはなさそうだし」
嫌われることだけは120%ないから安心しな。
リコが明るく笑って手を振り、あたしはその手をぎゅっと強く握った。
「リコ、あいつの…タクのあれはあたしの友達としてのねぎらいじゃなく、アイツの求愛なんだ」
「きゅっ…!?」
リコは大きな目をぱちぱち。
「え、何なに~♪あのタクさんて男の人はリコのことが好きなの~?」
お部屋に入って安心したのかエリナが楽しそうに聞いてくる。
「かなりマジらしいぜ」
「ぇえ!」
リコが声をひっくり返して驚き、そのあと少し不安そうに一歩後退。
「大丈夫だ、アイツは好きな女相手だったら、その相手が嫌がることをする男じゃないってのは保障する(好きな相手に限り)
それにまぁまぁ黙ってりゃイケメンだしな。
気が短いが悪いヤツじゃねぇことは確かだ」
「……そんなこと言われても……きょ、響輔さんは知ってるの!」
リコは、はっと気づいたようにまた一歩近づいてきてあたしに勢い込んだ。
「あー…知ってるのか…そうじゃないのか…あいつのことはよく分かんねんだよな~
戒は知ってるけど」
「あたしが響輔さんを好きだってタクさんに気づかれたら響輔さん苛めにあったりとか!」
どこまでも響輔の身の安全を心配するリコ。
本当に響輔のこと想ってるんだな。
ホントに……こんなに一途に想ってくれてる子をフって、あいつも何考えてんだか。



