「ただいま~」
玄関の戸をそろりと開けると
「「「お帰りなさいやせっ!
お嬢っ!!オツトメごくろうさまでやす!!」」」
これまたごっつい組員数人に出迎えられて、もはや言い逃れはできねぇし。
恐る恐るエリナの方を振り向くと、
びっくりして目をぱちぱちさせてたものの、
「…は、はじめまして…!新垣 エリナと申します。
お邪魔します」
と、おずおずと頭を下げるエリナ。
必死に順応しようとしてくれるところがケナゲだぜ。
でもやっぱり怖かったのか、あたしの影に隠れるようにきゅっと半そでブラウスの袖を握られる。
「お嬢のニューお友達!?」
「マジかよ!俺、お祈りしてた甲斐があったぜ♪
お嬢に友達100人できますよーにって」
「バカ、あのリコお嬢様を合わせて二人だるおぉう。いつ達成できるんだよ!」
「てかお嬢のお友達は可愛い子多いっすね!」
友達100人…お祈りって。おめぇら何やってんだよ。
てかヒソヒソ話のつもりだろうが、聞こえてるっつうの!
「…な、なかなか面白いおうちだね…」
エリナは言葉を必死に選びながらぎこちなく笑顔を浮かべる。
そんなとき騒ぎを聞きつけたのか、
「リコさんっ!!!!こんにちはッス!☆」
これまたいつになくキメ込んだタクが現れて、あたしは眩暈を感じた。



