「てかそれだけで、決め付けンなよ!!」


思わず勢い込むと、


「それだけじゃないよぉ」新垣 エリナは可愛らしく唇を尖らせ


「他にはね~…」


言いかけたときだった。


「あれ♪朔羅~~☆バイトの帰りぃ??」


前方からこれまた可愛いかっこのリコがはしゃいだように手を挙げて走ってきた。


ぅを!!このタイミングでリコ登場!?


偶然!?にしちゃ運命のイタズラ過ぎるぜ!!


リコは新垣 エリナのこと嫌いみたいだからな…


険悪な雰囲気になったらどうしよう(泣)


そう思ってドキドキしてると、案の定リコは新垣 エリナを目に入れると警戒するようにちょっと顎を引いた。


「新垣さんも今帰りなの?」


「うん、龍崎さんと買い物しに行く予定なの。川上さんも一緒にどお?」


新垣 エリナはふわふわ笑顔でさらりとリコを誘い、その悪意のない笑顔に一瞬だけ怯んだリコ。



しかも




「川上さんのそのチークとグロスすっごく可愛い!♪


川上さん肌が白いし、きめが細かいからきれいに乗るよね、アプリコットカラー♪


どこの使ってるの??」




「へっ!?」


リコ、新垣 エリナの悪意のない笑顔に一発KO。



「これはね…」


すぐに気を許したように得意げになって話し出した。