■ 女子トーク!? ■



――――……


「え……そんなに早く??」


例のごとくバイトの終わりに新垣 エリナと歩きながら、そのことを報告すると新垣 エリナは心底ほっとしたように胸を撫で下ろした。


今日は新垣 エリナと買い物予定だ。


あの淫行コーチのおかげで、このごろすっかり仲良くなったあたしたち。


「鴇田がガツンと言ってくれたらストーカーの野郎も絶対手が出せなくなるよ」


まぁ口だけではなく、手が出る可能性大だけどな。


淫行コーチの身の安全までは保障できねぇ。


つか、腕の一本折っても足りねぇぐらいだ!


「龍崎さんのパパにまた会えるんだね♪」


「だぁかぁらぁ……!」


言いかけて、


「前から思ってたんだけどさ、何であいつがあたしの親父だと思ってンの?


だって全然似てないし、そもそも年齢が近すぎじゃん?」


あたしは不思議に思ってたことを聞いてみた。





「え?


だって同じところにホクロがあったし」





新垣 エリナはあたしの首筋を指差すと、これまた天使みたいな笑顔でにっこり。


ホクロ…?


てかこんなところ良く気づいたな!!そっちが驚きだよ。


「ホクロって遺伝するんだよ、知ってた?」


そう聞かれてあたしはぎこちなく頷いた。


そのことは知ってた。


でも





「ぐ、偶然だよ……」





あたしは指差された位置をそっと手で押さえた。