。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。




あたしは戒のジーンズの尻ポケットから、長財布を取り出した。


「場所を選ばなきゃ、準備はできてるよ?」


戒の口にその四角いパッケージを差し込むと、戒はちょっと驚いたように目を開いてぱちぱちとまばたき。


やがてパッケージを口の端で挟んだまま、





「Are you ready?」






ニヤリとうっすら笑って色っぽい声で聞いてきた。


「い…Yes,I am.」


真っ赤になった顔を俯かせてこくりと頷くと


「朔羅が英語で受け答え!すっげぇじゃん」


「お前にスパルタ特訓されたからな、その部分だけだ」


「勉強はスパルタかもしれねぇけど、抱くときは優しくするよ」


戒は口からパッケージを抜いて、あたしの頬にチュっと軽く口付け。


そのときだった。





バタン!




コツコツコツ…




男子トイレの扉が開け閉めする音が聞こえて、革靴の音が近づいてきた。






「戒、お前どーした。何で戻ってこないんだ」





個室の向こう側で



叔父貴!!?




の声がしてあたしたちは思わず顔を見合わせた。