「えらい賑やかやけれど、姐さん何かあったん?」


ガチャッ


バスルームの扉が開いて、鈴音姐さんと同じようにミルク色のバスローブをまとった……


昨日の和服美人!が髪をタオルで拭きながら現れた。


どうやら噴水の故障に居合わせたのはこの部屋に居るリアル極妻の三人みたいだ。


その和服(今は和服じゃないけど)美人はあたしたちを眺めると







「響輔!?」






びっくりしたように目を開き、口元に手を当てた。


「あんた!何で??」


「……久しぶり、母さん…」


やっぱ母親だったか。


キョウスケはそっけなく言って視線を落とす。


「響ちゃんは照れ屋さんやから♪ほら、お母はんえ?ちゃんと顔見せておやり」


鈴音姐さんがぐい、っと力強くキョウスケの手を引き、キョウスケはよろけながらも一歩前に出た。


「久しぶり」


もう一度呟いて、照れくさいのか恥ずかしいのかキョウスケは和服美人からまたも目を逸らす。


感動の親子の対面―――…!


思わずうるうる来てると、


「この放蕩息子が!何で連絡くれへんの!」


和服美人はいきなりキョウスケの頭をバシッ!


和服美人…すっげぇ美人で優しそうで品があると思ってたが、やっぱりヤクザの姐さんだけある。


そんな思いでじっと二人を見ていると


「あら?」


和服美人があたしを目に留めた。