ミント……


天国なのに、なんかリアルだし。


戒のふわふわの髪の先とか、あったかい手とか…



ん??



何かおかしい。


あたしはうっすら目を開いた。


目の前に戒とキョウスケが心配したように眉根を寄せて、あたしを覗き込んでいた。


「良かった…!目ぇ覚ましたか!」


戒が口の端で無理やり笑顔を浮かべると、今にも泣き出しそうに瞳を揺らしてぎゅっとあたしを抱きしめてきた。


戒の感触……


しっかり感じる。


「一体何があったって言うんですか」とキョウスケも心配そうにあたしの頭を撫で、


あたしは思わずガバっと起き上がると、辺りをきょろきょろ。





確かに撃たれたはずなのに―――




そこは、あたしたちが来ていた龍神社だった。