「てめぇ!朔羅に何しやがる!」
戒があたしを助けようと応戦の体勢に入ったが、追っていた男がとび蹴りの格好で背中に飛び掛かり、戒はその攻撃をまともに食らった。
ガシャン!
ガタンっ
ご本堂の賽銭箱に体を打ちつけ、賽銭箱がその衝撃で二つに壊れた。
「戒!」
「くそっ!」
戒は頭を押さえながらもすぐに起き上がり、男は着ていたジャケットを翻しズボンのベルトから黒光りするハジキを取り出した。
ハジキ―――!
こいつら本当になにもんなんだよ!!
だが戒はハジキを向けられるより早く男の手元を手刀で払い、その腕を捕らえると力強く引いて男の背後に回る。
あたしは砂利道に落ちたハジキを掴んで、それを遠くに放り投げた。
戒は男のズボンから素早くベルトを引き抜くと、それを男の首に回した。
「戒!」
戒を手助けしようとすると、もう一人の男があたしの腕を掴み上体を沈めると、また足を振り上げる。
あたしはそれを何とか片手で受け止め、掴まれていた腕を振り払うと男の両肩を掴んで膝蹴りをかましてやった。
男が小さくうめいて腰を折る。
「朔羅!気ぃつけろ!そいつもハジキ持ってる可能性がある」
戒の怒鳴り声に振り返ったときだった。
戒の拘束を振りほどいて、肘鉄が戒の腹に命中した。
戒が後ろに吹き飛ばされ、ご本堂の木の扉に打ち付けられた。
こいつら―――
強い!



