それから私は、祐夏から逃げるように鞄から本をだし、廊下にある椅子に座った
本を読み出したとき、私のことを一番知っているであろうひとが来た…
広中果奈(ひろなかかな)
私は悩みごとがあれば、だいたい果奈に相談する。
「おはよ………」
「また寝不足??」
「んー」
果奈は休み明け以外ほとんど寝不足だ。
「今度はなんで??」
「4時くらいまで本読んでた…」
「果奈ちゃんってバカ?(笑)」
果奈をバカ扱いしているのは、学年でトップを争うくらい優秀な掛野奈美(かけのなみ)いつも本を読んでいて何を考えているのかわからない…
「バカじゃないよぉー」
「いや、バカでしょ」
「……はいはいバカですよーだ!!」
「「認めるんかい!!」」
この四人はいつも一緒にいる。
性格はバラバラだけど、なぜか飽きない。
こんな関係は好きな方だ。
