不登校になってから2週間くらいたったとき…
『ピーンポーン』
誰かな?
こんな時間に誰もこないはずなんだけど…
「はーい」
ガチャ
あれ?
今日は疲れてるのかな?
私の間違えじゃなかったら私の目の前にいるのは…
「果奈…?
航…?」
「元気か?」
「大丈夫?」
果奈も航もなにしに来たの?
嫌がらせ?
だったら来ないで…
そう思ってるはずなのに嬉しい気持ちもある。
「なにしに来たの?」
「…お見舞い」
「私は元気だから帰ってもらっていいよ」
私はこんな言い方しかできないのか…?
「少し家にあがらせてくんない?」
上がってなにするの?
ボロボロにする気?
私の気持ちを察したのか、航が言い返してきた
「俺らは優那になにもしないよ…」
「ホント…?」
二人は静かにうなずいた
そのとたん、涙が溢れてきた
この二人なら信じられるかも…
信じてみよう。
