「叶、顔が緩んでる」
「え!?うあー恥ずかしい」
そんな会話をしていたら予鈴が鳴った
優子は名残惜しそうに自分の席へと行った
そんな優子を見ていたら教室のドアが開いた
それを横目で見て心臓がドクンと跳ねる
み、御都神くんだ・・・!!
暴れだす心臓を何とか落ち着かせるため
小さく深呼吸をしてみる
だっダメだ、全然おさまらない!
ふと優子のほうを見てみると
親指を立てながらゴーサインをしていた
表情はあくまでも楽しそうだ
絶対に面白がってる顔だよアレ!!
「おはよう如月さん」
「お、おはよ。御都神くん」
向こうから声をかけてきてくれた
些細かもしれないけど嬉しい
今まで違うクラスだったんだもん
というか、声まで優しいよ!
声にまで優しさがにじみ出るなんて
何処の国にそんな紳士みたいな高校生がいるだろうか?
それがいるんですよ日本に!
しかもわたしの隣にいるのです!!
机をバンバンと叩きたい衝動をこらえる
挨拶出来ただけでここまで舞い上がるわたしは単純なのだろうか。
でも嬉しいんだから仕方ない
気付かれないように御都神くんを見ようとするけど緊張しすぎて勇気が出ない。

