お願い神様、願いを聞いて



そう、もう1つの嬉しいことは
ある人物の隣の席になれたことだ


「あんたも健気だよね〜!
もう片想いして何年になるんだっけ?」
「2年・・・」
「そうだった。入学式からだもんね」
「うん」
「御都神の何処がいいの?」
「や、優しいとこ・・・」
「くうーっ叶ほんと可愛い!」
「へぶっ」



また優子に抱き潰されかけながら
まだ空いている隣の席を見た



わたしの隣の席になったのは

御都神 彼方くん

わたしの、好きな人だ




好きになったのは入学式の日
その日、わたしは探し物をしていた
それを手伝ってくれたのが御都神くん

単純ながら、それが理由で
かなり意識するようになりました

落とし物というのが
わたしの両親の形見のペンダントで
他の人より思い入れが強かったからこそ
親身になって探してくれた彼を特別に思ったのかもしれない。

だけど、意識するようになって
御都神くんを目で追うようになって
彼が本当に優しい人だとわかった

忘れられた日直の仕事をやってたり
重そうな荷物を持っているのを手伝ったり
優しさがさりげなくて気づかれてないだけで。
そんな優しさを持つ御都神くんを好きだと思うのに時間はかからなかった。