ー1週間後ー
俺は治療はに専念するため
学校を辞める事にした

由衣に話さなければいけない

放課後、由衣を俺の家に呼んだ

「由衣・・・
大事な話がある」

「なに?
珍しいね」

「俺、最近ずっと体調悪かったんだ
それで病院行って検査したら
白血病だった」

「うそでしょ?
そんな事言わないでよ」

「・・・」

「ねぇ
うそ・・・だよね?」

「・・・ごめん」

由衣は目から大粒の涙を落とし
俺に飛び込んできた

「ごめん
本当なんだ・・・
ごめんな」

「うそって言ってよ!!」

俺はただ黙っていた


「由衣、聞いてくれ」

由衣はまだ泣き続けている

「・・・別れよ」

「なんで!!
なんで別れるって言うの!?
嫌、絶対別れないから!!」

「これから由衣に辛い思いさせるし
後悔してほしくない」

「タイガといて・・・
好きな人といて後悔なんてしない!!」

俺は泣くことを必死でこらえた

「私はタイガが好き
タイガを愛してる
タイガだって私を愛してくれる」

「・・・」

「だから別れるなんて言わないで
お願い!!!」

無言で由衣を強く抱きしめた

「私たち、今別れたら
絶対 後悔する」

「ありがとう
泣かせてごめんな」

「私の事泣かせた事、後悔するかもよ?」

「マジで?!
恐い怖い」

由衣が落ち着きを取り戻したとこで
「俺、学校辞めて治療に専念しようと思ってんだ」

「休学は考えてないの?」

「休学したら、お前の後輩になるな(笑)
でも、すぐに治るモンじゃないし
だからいいんだ
寂しくなるけどな」

「分かった
会えなくても
私から会いに行くから」

「ありがとう」


今、こうしていられるのは
君の言葉一つ一つがあったから

両親 親友
そして
由衣
皆が欠けることなく支えてくれたから
俺がこんな風にしていられる