…見上げて目に入ってきたのは、

奥サンの姿だった。

「歩ける?」

私は奥サンの肩に頭を

寄せながら歩き出した。

来たのは保健室…。

今日は保健の先生は出張…。

でも、鍵が開いていた…。

「ここ、座ってっ!」

奥サンは怒り口調で言った。

私は言われたとおりに

ソファーに座った。

「さてっ。今何時でしょう?」

いきなりの質問。

時計を見ると2:00を指している。

「2:00…。」

私はバカだ。

5時間目の授業は1:40から…。