『奥サンが学校を離任する』

そんな噂が立つようになった。

私はその噂を信じたくなくて…。

あの場所に行ってみた。

いるカナぁ…。

また職員室カナぁ…。

「いたっ。」

奥サンはあの場所にいた。

でも、やっぱり淋しそうな顔…。

「ねぇ、聞きたいことがぁ…。」

「はぁ~…。」

私は見てしまった…。

奥サンが溜め息をついていたのを…。

聞きたいことがあったけど、

そんなこと聞ける状況じゃなかった。

「どうしたの?!」