「アホ、俺のが全然好きやから。」
「私やわ、バカ!」
「ちゃうし、俺やアホ。」
「はあーー!?バカバカバカ!」
いつものような言い合いも
どことなく甘さがあって。
葵は可愛くて。
はずい・・・。
照れる、マジで。
こつん、と軽くおでこを指の背で突く。
「もう!」
そしたら、予想通り、いつもみたく俺をにらむ。
同じ反応なのに、愛しくて
突いたところにキスを落とすと、真っ赤になった。
「やっぱり、俺のがおまえのこと好きやわ。」
そう言って微笑むと、葵は羞恥で何も言えないらしい。
俺のが好きに決まってるやろ。
だって、何年おまえに片思いしてると思ってるねん。
この気持ちはだれにも負けへん。
おまえにも。
覚悟しろよ。


