「ハルも。」

見ると、葵がうれしそうに笑っている。

「ハルも、一番かっこいいよ。」

「それはあたりまえ。」

事実やから仕方ない。


そんなことを言いながらフンと、顔をそらす。

もちろん照れ隠し。


俺がかっこいいのは知っている。

けど、好きな女から言われると全然違う。

これも知っている。

おまえの言葉の破壊力。



チュッ

そんなとき、
音がして、左頬に一瞬やわらかいものが触れた。


びっくりして、見ると

葵が悪戯っぽく笑っている。


「ハル、大好き。」

そして微笑む。


「・・・っ!」

はあ?

おまえ、なんなん・・・・?

俺のこと殺す気?