「嘘じゃなかったら、冗談?」
立ち上がった俺を見上げて、聞いてくる。
「え?」
「ハルが私を好きなんて、
しかも、弟としてじゃないなんて。
嘘じゃなかったら
いつもと一緒でからかってるんやろ?」
その言葉にさすがに、イラっときた。
「なわけないやろ!
俺がどんな気持ちで・・・。」
くっそ!
全部言葉にしようかと思ったけど
泣き顔を見たら、ひどいことは言えない。
・・・惚れた側の弱み。
「それはこっちのセリフやわ!」
今度は葵が怒りだす。
はあ!?
この女、泣いたと思ったら怒って
忙しいなあ!!
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