なんで俺じゃあかんねん

もしかして、もう会えんのかな。

これが俺の運命なんかな。


葵とうまくいくはずない。

そんなことわかってた。

弟として出会った以上、あいつが俺を男として見ることはありえない。


でも・・・・。

いろんな人に背中を押されて

変わりたいって思った。

一歩踏み出す勇気がでた。


なのに・・・なんやこれ。

まるでなにかが、邪魔するみたいに。

俺を葵のところへ行かそうとしない。


そんなファンタジーあるわけないのに

阿保なこと考えてしまう。



無理なんかな・・・。

やめとけってことなんかな・・・。



ため息をついて、歩いていると

見知った公園まで来ていた。


「ここ・・・。」

子供の頃、よく葵と遊んだ公園。

まえのデートの終わりもここやった。