なんで俺じゃあかんねん

きっと俺のことは一番わかってる。

葵と同じくらい。


けど、俺にはなんでこんなにリキトが怒ってるのかわからなかった。

俺の知らんリキト・・・。


「リキト?

それどういう意味?」

静かに問うと、真っすぐに俺を見つめ返してきた。



「なあ、ハル。」


俺を呼ぶそのまなざしは、見たことないくらいに真剣だ。




「俺が、中2の時付き合ってた彼女、誰か知ってる?」


中2の時?

確か、いつかの昼休みに言ってたやつか。

あのときに、初めてリキトに彼女がいたことがあるって知った。


だから、その相手なんて知るわけない。


「いや。」

正直に答える。




「・・・葵やで。」