なんで俺じゃあかんねん

あーーー腹立つ。

嫉妬する。


葵に好きになってもらえる奴に。

俺は、弟ってだけで眼中にも入らんのに。


その名前も顔も知らん相手に

猛烈に苛々する。


「はあ・・・そんな苛々すんなよ。」

リキトが呆れたように俺を見る。

その表情にも腹が立つ。


「リキトにはわからんやろ。」

こんなの八つ当たりや。

わかってるけど、今は無理。


「おい、ハル。

とりあえず、一回頭冷やせって。」

そう言ってポンと肩に手を置かれた。


「だから、おまえには関係ないやん!!」

その手を怒りに任せて振り払った。