なんで俺じゃあかんねん


「・・・なんや。」


なんや、そうやったんや・・・。


ぐっと張り詰めていたものが、しゅるしゅると音もなく溶けていくような感覚。

よかった・・・・。


そっか、そっか!

真田先輩と、付き合ってないんや。


告白、断ったんや。



安堵と同時に、こみ上げてくる羞恥。



「うわ、俺・・・!」


その場にしゃがみこんで、熱くなった顔を覆う。


めっちゃはずかしい!!

勝手に勘違いして、

葵に壁ドンして

責めて、まくしたてて

怒鳴って・・・


めっちゃ迷惑で

めっちゃはずかしい!!



自分の行動を思い返して、赤面がとまらない。


せめて葵に見られないようにするので精一杯。